北海道東川町に学ぶ移住者/集住者獲得へのロードマップ

写真:©Adobe Stock
約10年前のふるさと納税開始当初から、積極的に街づくりに取り組んでいた自治体に移住者が増えている。

日本の半数近くの市町村、特に山間部では過疎化が年々進んでいる。そんな中、旭川空港から車で約10分。日本最大の自然公園「大雪山国立公園」の区域内に位置し、豊かな自然環境に恵まれている東川町はのどかな田園風景が広がっている。

東川町は、1985年に「写真の町」を宣言し、「写真写りの良いまちづくり」を進めてきた。2005年に写真の企画会社が倒産したこと、町を上げて行動したことが功を奏した。公務員の発想を捨て、予算がない・前例がない・他ではやってないというないものを安易な妥協は思考停止の原因をやめた。国の助成金ありきで物事を考えるのではなく、実現するために、どのようにしたら必要な資金を調達できるかを考え、国だけでなく企業からも資金調達を町が考えている。
さらに2008年に開始されたふるさと納税が後押しとなり、「ひがしかわ株主制度」と冠して県外の納税者からも資金調達の手段を得る事ができるようになった。

東川町にが鉄道、国道、上水道はない。
北海道最高峰の旭岳から雪融け水が流れ出すため、北海道で唯一すべての町民が地下水で生活している。もちろん、無料だ。インフラが整っていない町でも、年月をかけて町民の思いを強く発信し続けていたことが移住者獲得となったと言えよう。かくいう私も、友人が東川町に移住しているため、ひがしかわ株主だ。毎年変わる返礼品ではあるが、お米や美味しい水、木の風合いが素敵な写真立てなど、街の魅力が遠くの街にいてもしっかりと伝わっている。

今後の日本では、定住人口が大きく増えることはない。住んでいる人だけではなく、応援してくれる人も“住人”にすればいいという発想の転換が、東川町を魅力的な街へと変革している。

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