観光地の少ない温泉街、地産地消料理で富裕層呼ぶ旅庭群来

写真:©旅庭群来
北海道の道南、函館から車で1時間半ほどの江差の温泉街に富裕層リピーターの多いスモールラグジュアリーホテルがある。江差は古くからニシン漁が盛んな地域で、産卵期のニシンが大群で押し寄せ産卵し海を乳白色に染める現象を群来(くき)という。この土地でこの名前を冠し、地産地消にこだわった料理と源泉かけ流しの温泉で、訪れた人の心を離さない旅庭だ。

旅庭群来で使用する食材はすべて、宿より25km以内での収穫・水揚にこだわり、 自家農場”拓美ファーム”で丹精込めて育てられた羊・地鶏・玉子・野菜・山菜を、 安心安全な食材として宿で調理し提供している。無農薬・有機栽培・循環型エコ飼育と「群来だからこそ出来る」おもてなしを食を通じてお届けするため、 オーナーが、約25年前に名古屋コーチン30羽の飼育からはじめ、ストレスを感じさせないゆったりとした飼育スペース、餌の改善などの工夫を重ね、今では北海地鶏300羽と羊(サフォーク種)の飼育、野菜・山菜園と本格的な農場となっている。

CO2やごみの出ない、人と環境に優しい宿を実現するため、 客室の暖房をはじめ館内の床暖、駐車場融雪(ロードヒーティング)は 灯油・ガス・電気を使わず温泉熱を活用しているサスティナブルな活動も、オーガニックにこだわる海外富裕層には人気だ。

札幌・小樽・ニセコなどの道央エリアだけでなく、北海道の道南の温泉街に富裕層リピーターが訪れるスモールラグジュアリーホテルがあるという意味は大きい。観光できる場所があるわけではないが、食にこだわり空間にこだわることで、宿泊客は何をするでもなく宿の中でゆったりと過ごすのだ。それでいてリピーターは6割を超えるというのだから、観光資源の少ない地域は旅庭群来に学ぶべきところは多いのでないだろうか。

参照:江差旅庭群来

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