最先端の医療・検診を観光と組み合わせて海外の富裕層らを呼び込む「医療観光」の可能性を探るため、県は29日、関連業界の専門家でつくる研究会を発足させる。来県する外国人観光客は増加傾向にあり、新たな需要を掘り起こし、一層の誘客を目指す。
医療観光はタイやシンガポール、韓国で先駆的に実施されている。幅広い経済効果が期待できるため、国内各地でも取り組みが進んでいる。
県の観光客動態調査によると、県内を訪れた外国人観光客数は、2011年の約8万人から16年に約50万人と、5年間で6倍以上に増えた。県はさらに増加する可能性があるとみて、さらなる誘客のてこ入れのため、医療観光を検討することにした。
研究会は、複数の県幹部のほか、県医師会代表や病院長、旅行会社支店長ら十数人でつくる。県内の病院に外国人観光客を受け入れる余力があるか、どんな種類の医療を提供すべきかなどを議論し、今秋には結論を出す見通し。
県観光振興課は「県内には世界遺産を含む豊富な観光資源がある。医療観光が実現すれば相乗効果が期待できる」としている。
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