真生会富山病院、国内屈指の眼科医療施設に外国人富裕層が相次いで来院

写真:©Adobe Stock
真生会富山病院(富山県射水市)は外国人患者の受け入れ体制を強化し、専門チームを発足させるとともに、外国人が安心して受診できることを示す「外国人患者受(うけ)入れ医療機関認証制度」(JMIP)に基づく認証を今月、県内で初めて取得した。県内で暮らす外国人や訪日観光客の増加が予想される中、医療サービス分野で富山の国際化を後押ししたい考えだ。

外国人患者受入れ医療機関認証制度とは、外国人に安心・安全な医療サービスを提供する体制づくりの支援を目的に、2012年度に創設された。言葉や宗教、文化の違いを超えて適切な医療を提供する体制を整えているかを、日本医療教育財団(東京)が書面と訪問調査で審査する。現在、全国で45の医療機関が認証を取得している。

真生会富山病院は国内屈指の眼科医療施設を持つことで知られており、数年前から最先端の治療を目的に中国の富裕層が相次いで来院している。帰国した患者の口コミで評判が広がり、海外からの患者は増加傾向にあるという。加えて県内に暮らす外国人が1万5千人を超え、県内を訪れる外国人観光客も増える中、同院は外国人向けの医療サービスの充実が必要と判断した。認証取得に向けて昨年秋に看護師や医療通訳士の資格を持つスタッフを中心に国際医療支援チームを発足。外国人の受け入れに必要なサービスの検討と準備を進めてきた。診察申込書や病院案内は英語版と中国語版を作成したほか、外来受付も日本語を含めた3カ国語で表示。信仰などの理由で食事に制約のある患者への対応も申し合わせた。

語学が堪能な人材も登用し、中国語の医療通訳士資格者に加え、新たに英語の医療通訳士を採用。中国語と英語の2カ国語で患者と医師が円滑に意思疎通できる体制が整った。医療の受診と併せて、県内の宿泊施設や旅行会社、外国人学生が学ぶ教育機関、外国人が働く企業を通じてサービスの周知にも取り組む方針だ。

参照:真生会富山病院

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