老舗の多い東京・銀座で、「田屋」という洋品店として最も古い歴史を持つネクタイ店をご存知だろうか。
銀座の中心、4丁目交差点にほど近い本店で、オリジナルデザインの高級ネクタイを取り扱っていることでも有名である。
田屋の創業は1905年(明治38年)にさかのぼる。創業当初は、銀座1丁目に開いた西洋小間物物商であり、当時は「唐物屋(とうぶつや)」と呼ばれていた。
明治・大正時代に足しげく通った顧客のひとりに近代画壇の巨人、黒田清輝との出会いが、現在の田屋のブランドにも繋がっていくのである。
そんな時を経て、現在も銀座で店を構える「田屋」は国内外をはじめ多くの富裕層から愛されているのである。