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有田まちづくり公社は、大手旅行代理店の富裕層向けツアーに有田町観光を売り込んでいる。窯元工房の特別見学など付加価値の高い観光を提供し、高品質の有田焼の販売につなげていくのが狙いで、伸び悩む有田焼業界の販路拡大へ、歴史や文化に造詣が深く、高額品の購買力がある客層が参加する旅行商品に売り込みを図った。
有田や益子、伊万里などの古くからの有名な窯元は、インバウンド富裕層に「きてもらう」ことそのものが利益に大きく直結する。その場で高額な焼き物を購入してもらう可能性がでてくるからだ。
特別感を味わえる観光を提供し、有田焼の購入意欲を高めてもらえればと、有田町では普段公開していない深川製磁の工房の特別見学や、イコモスの「日本の20世紀遺産20選」に選ばれた町並みをガイドをつけて散策する。白磁の人間国宝である井上萬二さんによる展示場案内を加えたツアーなども発売されており、より付加価値を高めている。
今はまだ唐津など、他の地域との組み合わせのツアーだが、将来的に有田を目的地とする商品造成の実現を目指している。
九谷焼は海外富裕層が好みそうなデザインのものが増えており、有田焼もデザインの変化がみられてくるかもしれない。
参照:佐賀新聞
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