有田の有名窯元を訪ねる富裕層向け高額ツアーが好評

写真:©Adobe Stock
有田まちづくり公社は、大手旅行代理店の富裕層向けツアーに有田町観光を売り込んでいる。窯元工房の特別見学など付加価値の高い観光を提供し、高品質の有田焼の販売につなげていくのが狙いで、伸び悩む有田焼業界の販路拡大へ、歴史や文化に造詣が深く、高額品の購買力がある客層が参加する旅行商品に売り込みを図った。

有田や益子、伊万里などの古くからの有名な窯元は、インバウンド富裕層に「きてもらう」ことそのものが利益に大きく直結する。その場で高額な焼き物を購入してもらう可能性がでてくるからだ。

特別感を味わえる観光を提供し、有田焼の購入意欲を高めてもらえればと、有田町では普段公開していない深川製磁の工房の特別見学や、イコモスの「日本の20世紀遺産20選」に選ばれた町並みをガイドをつけて散策する。白磁の人間国宝である井上萬二さんによる展示場案内を加えたツアーなども発売されており、より付加価値を高めている。

今はまだ唐津など、他の地域との組み合わせのツアーだが、将来的に有田を目的地とする商品造成の実現を目指している。

九谷焼は海外富裕層が好みそうなデザインのものが増えており、有田焼もデザインの変化がみられてくるかもしれない。

参照:佐賀新聞

ルート・アンド・パートナーズでは東南アジアや欧米豪の富裕層をはじめ、富裕層マーケティングリサーチや富裕層を顧客とすることを目指した企業に対する多方面の戦略コンサルティングオプションを保有しています。詳しくはルートアンドパートナーズへお問合せください。

関連記事

  1. 南紀白浜空港の民営化は空港型地方創生のモデルケースとなるか

  2. 京都の古民家が投機対象に

  3. 東京五輪にむけて都市の景観は変わるか~無電柱化への取り組み~

  4. 富裕層馬主が集まる国内最大の競走馬競り市が苫小牧で開催

  5. 中国人富裕層が買い求めるメイドインジャパンの仏壇とは

  6. 米ユニバーサルスタジオが提供する「VIPツアー」が中国人富裕層に大人気のワケ