写真:©Adobe Stock
東京・銀座で高級ブランドが相次いで旗艦店を本格改装している。
東京五輪が開催される2020年までに完成させる計画で、株や不動産など資産価格上昇の恩恵を受ける国内富裕層と訪日インバウンド等の海外富裕層の消費意欲が旺盛だというのも後押しとなっている。訪日客の高額消費も堅調で、訪日客消費額は16年比18%増の4兆4161億円で5年連続で過去最高を更新した。日本は今も米国に次ぐブランド品の巨大な市場だ。中国や東南アジアを中心に訪日客が銀座でブランド品を買い求める傾向が東京五輪後も続くとみて、各社は改装投資に踏み切っている。
銀座で一足早くリニューアルしたのがシャネルだ。
売場面積を拡大し9フロアに増床した。建築家ピーター・マリーノが担当し、コレクションラインを紹介するプレタポルテやバッグ、ウォッチの他、日本では初となるトリートメントサロンの”ル サロン ボーテ”を新設。ミニライブやバレエ公演を企画する”ル サロン プリヴェ”という多目的に使用される空間を作り、アートでクリエイティブなシャネルの世界観を体感できるようにしているのが特徴だ。
ジョルジオ・アルマーニは銀座の晴海通り沿いで複数ブランドが入居する「アルマーニ銀座タワー」を改装する。2007年の開業以来、大規模改装は初めてで内装デザインなどを刷新する。
ルイ・ヴィトンも「銀座並木通り店」の建て替えを始めた。国内初の直営店として開業した1981年から30年以上が経過していた。完成は2019年以降で、それまでは近隣のビルで営業する。旅行かばんや革製品、プレタポルテ、時計などを幅広くそろえる。
サルヴァトーレ・フェラガモやカルティエは銀座の店舗の改装を既に終えており、国内外ブランドの顧客争奪戦が激しくなる模様だ。
参照:日本経済新聞
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