写真:© Van Cleef & Arpels
富裕層を中心に高額品の消費が回復している他、訪日外国人客への販売を増やすねらいから、宝飾品を扱う店の開業や売り場の強化が大阪で相次いでいる。
フランスのハイジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルは、2018年、大阪 心斎橋に新たなブティックを設ける。
御堂筋と長堀通の交差点、心斎橋の起点となる交通至便なロケーションに位置するこのブティックは、B1F、1F、2Fの3フロア 計636.68㎡もの国内ブティック最大の面積を誇る。地下にギャラリー スペースを設けるなど新たな試みも採り入れ、関西地区を牽引する大型路面店として、メゾンの世界感をあまねく発信していく。
1Fはメゾンの象徴、アルハンブラやペルレ コレクションをはじめ、ジュエリーとウォッチ、ハイジュエリーを総合的に展開し、ヴァン クリーフ&アーペルの世界を楽しめる。2Fはブライダル コレクションを中心に、御堂筋側にひらけた窓際に接客スペースを設け、自然光の下でのダイヤモンドの輝きを、ゆったりと寛ぎながら確かめることができる。さらにB1Fには、日本初となるキッチン付き多目的スペースを設置。メゾンのお客様をおもてなしすることはもちろん、メゾンの世界感と共鳴する芸術や文化に関するイベントを開催予定だ。
外装には、メゾンの最新デザインコンセプトが登用され、外壁には繊細に編みこまれたゴールドメタルが奥行きとライティングの加減で2色の濃淡を成し、基調となるブラックカラーとともにメゾンの洗練を伝えている。内装の一部には、京都 西陣織の老舗の織物を用いて日本の伝統工芸を通して、メゾンが重んじる繊細なサヴォアフェールを伝える。
心斎橋は訪日客が詰めかける人気のスポットで、宝飾品の販売は旗艦店だけでなく百貨店でも好調だ。日本百貨店協会によると、2017年の美術・宝飾・貴金属の売上高は前年より3.6%伸びた。阪急うめだ本店は、1階のジュエリー売り場を改装しオープンした。フラワーアーティストが立ち上げた「ナチュア&ニコライ バーグマン」など、13ブランドをそろえる。日本限定の商品を買い求める訪日客も多いことから、自社開発したオリジナルリングを新たに扱う。
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