京都の古民家が投機対象に

公表された路線価で、大阪国税局が発表した近畿2府4県では、京都市東山が上昇率トップとなった。このエリアでは、外国人観光客の急増で料亭や古民家を宿泊施設に活用する動きが活発化。海外の投資家の注目も集め、路線価に影響を与えたとみられる。

風情ある街並みが残る東山では、大正時代に建てられたとされる元料亭を東京の投資運用会社が富裕層向けホテルに改装。ハイアットホテルズグループは老舗料亭の敷地内に最高級ホテルをオープンする見込みだ。ゲストハウスなどを運営する不動産ベンチャー「レアル」(京都市)によると、京町家などの古民家を改装した施設のうち、半数近くが東山区に集中し、中国系の投資家や国内富裕層らが京町家などを買い占める動きもあり不動産価格が高騰している。

上昇率2位には神戸・三宮が入った。駅前周辺の再開発に伴う商業ビルの建設ラッシュの影響などもあり大幅アップとなったものの、駅前周辺に限られているため、低迷から脱却したとは言い難く一過性のアップである一方で、大阪ミナミは訪日客の増加から周辺地域にも掲載効果は波及しており、今後も上昇するとみられている。

参照:国税庁 路線価

ルート・アンド・パートナーズでは富裕層向け分譲をはじめ、富裕層マーケティングリサーチや富裕層を顧客とすることを目指した企業に対する多方面の戦略コンサルティングオプションを保有しています。詳しくはルートアンドパートナーズへお問合せください。

関連記事

  1. 「外国人に人気の日本の体験ツアーランキング2018」発表

  2. 欧米豪富裕層に向けたチャーター機によるフライトツーリズムの可能性

  3. 京都企業が、はめ込み式組み立て和室を開発

  4. 富裕層が注目するダボス会議で「ジャパンナイト2019」を開催

  5. 78%が富裕層インバウンドの必要性を実感攻略のポイントは海外富裕層を知ること

  6. 富裕層投資ビジネス?世界の美術品市場に投資マネーが流入