富裕層誘客に「SAKE」酒蔵ツーリズムで観光推進の足固め

写真:©Adobe Stock
巷では、日本酒で一杯が海外富裕層のステータスになっているという。
日本食(和食)ブームもあり、日本酒は「SAKE」として広く認知されている。確かにシンガポールにもNYにも日本酒を取りそろえたお店はたくさんあり、いずれも客層は富裕層が多い。

日本酒蔵ツーリズム推進協議会は、国税庁、経済産業省、農林水産省、内閣府などの省庁をはじめ21の地方自治体、日本酒造組合中央会や日本旅行業協会など14の関係団体、全国から30の酒蔵、旅行会社、鉄道、地方銀行など63の一般企業に達している。現在は任意団体だが、観光庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」に採択されてきた。

2017年度には日本郵船の子会社、郵船クルーズの客船「飛鳥Ⅱ」との連携による富裕層向け寄港地の酒蔵ツーリズムモニターツアーや、日本最大の通訳案内士団体でインバウンド旅行会社True Japan Turesと世界最大のワイン教育機関WSET日本認定校のキャプランとの連携による通訳案内士向け日本酒セミナー兼モニターツアーの内容が紹介された。

酒蔵は日本海側を中心に地方に多く、酒蔵ツーリズムとして地方誘客するというのは良案だ。日本人富裕層がかつてワイナリーを見学し、自身のワイナリー経営をしたのと同じように、海外富裕層が酒蔵を見学し、酒蔵を所有する日も近いかもしれない。

参照:日本酒造ツーリズム

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